2023.09.26
普段からの備えて、いつでも安心な感染予防対策を!
これからの時期(10月~4月)、さまざまな感染症が流行ります。
今年は特に「新型コロナウイルス感染症」が5類感染症として位置づけされたこともあり、通常通りの行事やスケジュールに戻りつつあります。
保育施設では主に、「感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)」「インフルエンザ」「溶連菌感染症」「マイコプラズマ肺炎」などの感染症が見られます。
感染経路は、「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」など、感染症によって様々です。
それぞれの感染経路別の予防対策は以下の通りです。
感染経路別対策
①飛沫感染 | 感染者から2m以上離れることや感染者のマスク着用など、「咳エチケット」を確実に実施することです。 |
②空気感染 (飛沫核感染) |
基本の対策は「発症者の隔離」と「部屋の換気」です。 |
③接触感染 | 最も重要な対策は手洗い等により手指を清潔に保つことです。 タオルの共用をしない等、病原体の付着した手で口・鼻または眼をさわることを避けて体内侵入を防ぎます。 消毒には適切な「医薬品」及び「医薬部外品」の使用をおすすめします。 |
④経口感染 | 食材の衛生的な取扱いや適切な温度管理をすることで、病原微生物が付着・汚染している可能性のある食材を十分に加熱することが重要です。 また調理従事者の手指の衛生管理や体調管理も大切です。 |
⑤血液媒介感染 | すり傷、鼻からの出血など皮膚の傷を通して、病原体が侵入する可能性もあります。できるだけ早く適切な手当てを行い、他人の血液や体液が傷口に触れることがないようにすることが対策です。 |
⑥蚊媒介感染 | 溝掃除により水の流れをよくして水たまりを作らないようにすることや植木鉢の水受け皿等を置かないように工夫することも対策の一つです。 |
また、正しい手洗い、施設や備品の衛生管理など、日々の対策を行うことで感染を防ぎましょう。
手洗いと手指の消毒
・30秒以上、石けんを用いて流水で行うなど正しい手洗い
・アルコールによる手指の消毒
施設の衛生
・清潔区域にウイルス・菌を持ち込まない(調理室、調乳室、給湯室など)
・汚染区域での作業時の衛生対策、消毒、清掃
(トイレ、手洗い場、汚物処理・おむつ交換場所、ゴミ置き場、洗濯室など)
・園庭などの衛生管理
備品の衛生管理
・遊具や共有の物品、テーブル・椅子などの定期的な清掃・消毒
環境整備
・定期的な屋内の換気
・適切な温度・湿度を保つ
・空気清浄機などのフィルターなどメンテナンス
[参考資料]
厚生労働省ホームページ(保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2023(令和5)年5月一部改訂))より