使い捨て手袋を選ぶとき、ポイントとしていくつか挙げられます。
まず色やサイズ・厚み、粉のあり・なしで選ぶ場合、またはエンボス加工のあり・なしで選ぶ場合もあるでしょう。
今回は素材から見た選ぶポイントを、用途や特性を取り上げながらご紹介します。
利用シーンや使用環境を十分に考慮し、最適な商品を選びましょう。
使い捨て手袋の比較表
| 材質 | 耐油性 | 耐熱性 | 伸縮性 | 作業性 | 耐突刺性 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ニトリル手袋 | 合成ゴム | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
| ポリエチレン手袋 | ポリエチレン | ○ | × | △ | △ | △ |
| TPE手袋 | PE+熱可塑性エラストマー | ○ | × | ○ | △ | △ |
| プラスチック・PVC手袋 | PVC・塩化ビニール | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
| ラテックス手袋 | 天然ゴム | × | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
使い捨て手袋の使い分け
| 種類 | 主な特長 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| ニトリル手袋 | 強度・フィット感・耐油性に優れる | 調理、おむつ交換、汚物・嘔吐物処理 |
| ポリエチレン手袋 | 安価で着脱しやすいが、フィット感が低い | 食品の取り分け、頻繁に交換する作業 |
| TPE手袋 | 柔らかく、比較的安価 | 盛付け、配膳、短時間の軽作業 |
| プラスチック・PVC手袋 | 比較的安価で着脱しやすいが、伸縮性と耐油性は低い | 軽い清掃、短時間の軽作業 |
| ラテックス手袋 | 伸縮性と細かな操作性に優れる | ケア作業、精密作業。アレルギーに注意 |
保育園で使い分ける場合の一例として、盛付けや配膳には食品対応のポリエチレン・TPE手袋、おむつ交換・嘔吐物処理・調理・消毒作業にはニトリル手袋とする運用が挙げられます。
素材ごとの位置付け
ニトリル手袋
保育園では、最も汎用性が高い標準手袋として扱うケースが多くみられます。

使用例:
- おむつ交換
- 排泄物の処理
- 嘔吐物の処理
- 血液や体液に触れる可能性がある作業
- 傷の手当て
- トイレ清掃
- 消毒剤や洗剤を使用する短時間の清掃
強度とフィット感があり、ラテックスアレルギーにも配慮しやすいため、幅広いシーンで細かい作業をするときに重宝されています。
ただし、食品に使用する場合は「食品衛生法適合」などの表示がある製品に限ります。

ポリエチレン手袋
短時間の食品取扱い専用にすると分かりやすいです。
使用例:
- 給食の盛付け
- おやつの取り分け
- パンや果物の配膳
- 食品を容器に移す作業
比較的安価で着脱しやすいため、作業ごとに頻繁に交換する用途に向いています。

TPE手袋
TPE手袋は、ポリエチレン手袋より柔らかく、比較的手になじみます。
使用例:
- 盛付け
- 配膳
- おやつの取り分け
- 短時間の食品取扱い
操作性を少し重視するならTPE、価格と着脱のしやすさを重視するならポリエチレンが選びやすいです。

プラスチック手袋(PVC)
軽い清掃や汚れ防止用として位置付けます。
使用例:
- 玩具の拭き取り
- 備品の清掃
- 短時間の水作業
- 身体に直接触れない軽作業
PVC手袋・塩化ビニル手袋などとも呼ばれるプラスチック手袋は、柔軟性があって指先にフィットするアイテムです。おむつ交換や嘔吐物処理に使用できる製品もあります。
食品用途については、食品対応の表示がある製品以外は使用できません。

ゴム手袋(ラテックス手袋)
伸縮性と操作性には優れ、ニトリル手袋との違いは一目ではわかりませんが、ゴム手袋は天然ゴム製で人によってはアレルギー反応を起こす恐れがあります。柔軟性があるため手にフィットしやすく、廃棄時に環境負荷がかからないことがメリットです。
分かりやすくする工夫
保育園の現場では、「どれを使えばよいか分からない」「誤った手袋を使う」といった問題を防ぐため、食品用と衛生処理用の2系統を基本にする運用も一例として挙げられます。
- 保管場所と箱の表示を用途別に統一します
- 箱には素材名だけでなく、用途を大きく表示します

共通ルール
素材に関係なく、次のルールを共通化します。
- 手袋を着ける前と外した後に手洗いを行う
- 子ども一人ごとに交換する
- 作業内容が変わるたびに交換する
- 一度外した手袋は再使用しない
- 汚れ、破れ、べたつきがあれば直ちに交換する
- 手袋を着けたままドアノブ、電話、タブレットなどに触れない
- 食品用と清掃・汚物処理用を共用しない
- サイズは複数用意し、手に合ったものを使用する


