2023.04.26
感染症の流行前に、再チェック!
暖かくなってお外遊びも楽しい季節になりましたが、これから夏にかけて、感染症の流行る季節もやってきます。
※感染症がはやる季節は、ワクチン.net より
地域の情報をいち早くキャッチしながら、子どもたちが進んで、楽しく手洗いできる環境になっているか、再度チェックをして備えましょう!
夏に流行する代表的な感染症の原因と症状、対策
夏に流行りやすい感染症として、ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)などがあります。これらの感染症は、飛沫感染や接触感染で広がるため、以下のような予防策が必要です。
- 石鹸を使用した手洗い、うがいをこまめに行う。
- 感染者との密接な接触を避ける。発熱や喉の痛みなどの症状がある場合は、保育園に来園しないようにする。
- タオルなどの共用はしない。自分の手拭きタオルを持参するか、ペーパータオルを使う。
- プールからあがったらシャワーを浴び、うがいをする。プールで使う道具は消毒するか、使い分ける。
- 食材は十分に加熱し、調理時には包丁やまな板を使い分ける。手洗いもしっかりする。
以上の予防策を実践することで、夏の感染症から子どもたちを守ることができます。
保育園では、子どもたちにも感染症のことを教えて、予防意識を高めることも大切です。
■ヘルパンギーナ
【原因】 主要な病原体はA群コクサッキーウイルス。乳幼児がかかりやすい、夏かぜの代表的な病気です。せきをしたときのしぶきにより感染します。
【症状】 突然の高熱(38~39度)と同時にのどが痛む(水疱)病気で、発熱は1~3日続き、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを起こします。
【対策】 手洗い・うがい。おむつの交換など便を扱ったあとは手洗いをきちんとすること、洗濯物を日光で乾かすことです。また、治った後も(発症後4週間後ごろまで)便からウイルスが排泄されていますので、必ず手をよく洗いましょう。
■手足口病
【原因】 エンテロウイルス。4歳くらいまでの幼児に感染することが多いといわれます。せきやくしゃみなどの飛沫感染のほか、便とともに排泄されたウイルスが口から入って感染することもあります。
【症状】 病名のとおり、手のひら、足の裏、口の中、おしりなどに米粒大の小さなもりあがった発疹が見られます(1週間程度で治ります)。ときには手や足の甲にも出ることがあります。よだれも増え、37~38度の発熱が1~3日続くことがあります。
【対策】 手洗い・うがい。手足口病のウイルスは、おもに便や鼻汁などの分泌物のなかにおり、手を介して口に入ることで感染しますので、用便の後などはきちんと手洗いすることが大切です。
■咽頭結膜熱(プール熱)
【原因】 アデノウイルス。このウイルスに感染している子どもの目やにや、のどの分泌物、便などが感染源になります。プールを介して流行することが多いため、「プール熱」とも呼ばれています。
【症状】 38~39度の熱が3~4日続き、名前のとおり、のど(咽頭)が赤く腫れ、目(結膜)が充血し、のどのリンパ腺も腫れます。乳児の場合には下痢や嘔吐の症状が目立ち、目の症状が見られないこともあります。
【対策】 手洗い・うがい。水泳後は洗眼やうがいをよく行いプールの水をよく流しましょう。アデノウイルスは感染力が強いウイルスなので、家族内で感染している子どもがいるときには注意しましょう。同じタオルや洗面器を使うことでも感染するので、タオルなどは一人一人清潔なものを使いましょう。また、一旦症状がなくなってもウイルスは体内に残っています。唾液や便に含まれていますので、用便や手当をした後は必ず手をよく洗いましょう。
手洗いをおさらいしましょう!!
正しい手洗い方法(厚生労働省等の医療および関連行政機関による動画コンテンツ)