2023.02.20
アレルギー食対応 カラー別食器のご提案
気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎など様々なアレルギーがありますが、今回は食物アレルギーにをお持ちの園児様に安心して食事をご提供できるカラー別の食器のご提案です。
保育所におけるアレルギー対応の基本
食物アレルギー・アナフィラキシーとは?
食物アレルギーは、特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことを言います。そのほとんどは食物に含まれるタンパク質が原因で生じます。
また、アナフィラキシーは、アレルギー反応により、じん麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が複数同時にかつ急激に出現した状態を指します。その中でも、血圧が低下し意識レベルの低下や脱力を来すような場合を、特に“アナフィラキシーショック”と呼び、直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態です。
なお、アナフィラキシーを起こす要因は様々ではありますが、乳幼児期に起こるアナフィラキシーは食物アレルギーに起因するものが多いです。
(保育所における「食物アレルギー・アナフィラキシー」対応の基本)
- 保育所における給食は、子どもの発育・発達段階、安全への配慮、必要な栄養素の確保とともに、食育の観点も重要である。しかし、食物アレルギーを有する子どもへの食対応については、安全への配慮を重視し、できるだけ単純化し、「完全除去」か「解除」の両極で対応を開始することが望ましい。
- 基本的に、保育所で「初めて食べる」食物がないように保護者と連携する。
- アナフィラキシーが起こったときに備え、緊急対応の体制を整えるとともに、保護者との間で、緊急時の対応について協議しておくことが重要である。
厚生労働省:保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)
アレルギー食対応食器で「誤配」「誤食」を防止
食物アレルギーの子どもは年々増加しており、集団給食の場でも問題化しています。
間違って配膳してしまう「誤配」や、誤って食べてしまう「誤食」も問題となっています。
アレルギー食の識別が容易にできるよう、素地色を変えた食器は効果的です。配膳がより確実、効率的にできるのはもちろん、小さなお子さまでも、自分の食事がわかります。
● 強化磁器(ノア)
表面は汚れやキズがつきにくいガラス質の被膜でカバーされ、長期間美しくご使用いただけます。
● メラミン(スノー)
熱伝導が低いので料理が冷めにくく、熱いものを入れても手や唇に熱さを感じさせません。プラスチックの中でもっとも表面硬度が高く傷が付きにくい素材です。
● ポリプロピレン(ポリプロウェア)
汎用性が高く安価で、食器の場合は他の素材と比較して破損しにくいのが特長で、耐熱性に優れ過酷な消毒保管庫にも耐えることができます。
● トレーでも識別
トレーも色分けして食器と組み合わせることで、さらに防止効果が高まります。
● 同じ絵柄のままで…
食器の絵柄は同じで、素地色だけを変えているので、統一感が保て、アレルギーのあるお子さまも、みんなと同じ絵柄で食事を楽しめます。