2025.08.07
保育園で必要な「防災の日」に向けた準備・点検のポイント
立秋(8月上旬)を迎えても、実際の気温はまだまだ高く、子どもたちにとっては体調を崩しやすい時期です。
熱中対策を継続して行い、登園時の体調チェックや水分補給をこまめにし、室内での温湿度管理や冷房の効かせすぎにも注意しましょう。
さて、9月1日は「防災の日」です。
保育園にとっても非常に重要な日です。この時期をきっかけに、防災意識を高め、園全体で災害への備えを見直すことが大切です。
保育園における「防災の日」準備について
防災意識を高める
9月1日の「防災の日」は、保育園にとっても防災意識を高める大切な機会です。災害時に子どもたちの命を守るためには、日ごろからの備えが何より重要です。この日をきっかけに、園全体で防災体制を見直し、必要な準備を整えていくことが求められます。
まず、地震や火災、水害など、さまざまな災害を想定した避難訓練を行うことが大切です。特に、実際に避難経路を通って園外の避難場所まで移動する訓練や、保護者への引き渡し方法を確認する引き渡し訓練などを実施し、緊急時にも落ち着いて行動できるように備えます。
防災備蓄品の点検
防災備蓄品の点検も欠かせません。水や非常食、おむつ、粉ミルク、簡易トイレ、毛布などが必要な量揃っているか、消費期限や保存状態に問題がないかを確認します。併せて、懐中電灯やラジオ、乾電池、救急セットなどの防災グッズについても、動作確認や保管状況の見直しを行います。備蓄品の保管場所については、全職員が把握し、緊急時にすぐに取り出せるようにしておくことが重要です。
避難経路の安全性も今一度確認する必要があります。避難通路に障害物がないか、非常口が正常に開閉できるかなど、園舎全体の安全点検を行いましょう。また、消火器や火災報知器などの防災設備も使用期限や設置状況をチェックし、必要があれば更新や修理を行います。
保護者との連携体制
保護者との連携体制も見直します。保護者の連絡先が最新の情報になっているか確認し、緊急時の対応方法や引き渡しの流れについて、園だよりや掲示物を通して丁寧に伝えます。「防災カード」や「お迎えカード」を活用し、誰が子どもを迎えに来るのかを明確にしておくことも、混乱を避けるために有効です。
子どもたちにも、防災について年齢に応じた形で伝える工夫が求められます。紙芝居や絵本、防災体操などを通して、災害時にどう行動すればよいかを楽しく学べる機会を設けると、実際の場面でも落ち着いて行動しやすくなります。また、防災の日をテーマにした製作活動や、非常食を試してみるといった体験も、防災意識を高める助けになります。
必要に応じて、保護者参加型の防災訓練や、地域の消防署との連携を図るなど、園全体で防災力を高めていく取り組みが効果的です。防災の日をきっかけに、日々の安全管理と備えを一層強化していきましょう。